インターネットの発展により、どこにいてもすぐにいろいろな情報が得られるようになり、本当に便利な時代になりました。
一方で、私刑とも言われるような、ネットを利用した攻撃や誹謗中傷、晒し行為は、直接的ないじめ以上にひどい行為だと個人的には思っています。
また、毎日恐ろしい事件や事故、災害などを目にすることになり、どれだけ危ない社会に生きているんだ、というような気持ちになってしまうこともあります。
本当にそれほど毎日危険なことが起こっているのでしょうか?
今回、引用している図表はすべて警察庁のホームページからの引用ですが、これもインターネットから、誰でも簡単に見ることができ、本当に便利な時代になりました。
まずが交通事故から見てみましょう。
引用元:警視庁ホームページ
昨年はやや増加しましたが、交通事故による死亡者数は減少傾向を続けておりピーク時の1/5以下、年間3000人程度となっています。
では、高齢者の運転による死亡事故はどうでしょう。毎日とは言いませんが、かなりの頻度でヤフーのトップ画面のニュースとなり、コメント欄には罵詈雑言が並んでいる印象です(お前はそれを読んでるか、という話ですが)。
引用元:警視庁ホームページ
上の図の通り、免許保持者10万人あたりの75歳以上の高齢運転者による死亡事故件数は着実に減っています。確かに、75歳未満の運転者の死亡事故率の2倍以上にあたり、危険であることは事実なのですが、以前に比べ高齢者の免許保持率は上がっているのにも関わらず、死亡事故率は減っているのです。
もちろん、安全な運転ができない知的能力や運動能力がない人はすぐに運転をやめるべきですが、印象で物事を語ってはいけないと思いますし、正確な情報や事実をしっておくべきだと思います。
次に、少年の犯罪についてみてみます。
まずは、少年に関わらず、刑法犯船体の件数です。
引用元:警視庁ホームページ
犯罪件数は着実に減少していて、ピーク時の1/4程度になっています。ここ2年増加しているのですが、これはコロナが明けの反動と、特殊詐欺を含め、インターネットバンキングの不正送金犯罪が3-4倍に増加していることが原因のようです。
次に少年の割合ですが、
下図は少年刑法犯検挙数の推移です。
引用元:警視庁ホームページ
少年犯罪も全体の犯罪と同じようなペースで年々減少しています。成人と違う点は、平成14年頃にピークを作っていない点でしょうか。
では、凶悪犯はどうでしょうか。
凶悪犯少年の検挙数
引用元:警視庁ホームページ
少年の凶悪犯罪はよくないという世間の風潮の中で、少年法は徐々に厳しくなっています。
少年法は各国により定められていますが、我が国をはじめ国連が定める「児童の権利に関する条約」を批准している国ではそれに準拠しており、18歳未満の児童は死刑および絶対終身刑から保護されると規定されています。
「厳罰化が犯罪を減らすのか」は少年に関わらず重要な問題ですが、少年法については、またの機会に考えてみたいと思います。
ちなみに、児童虐待について見てみますと、
児童虐待の検挙件数
引用元:警視庁ホームページ
基本的には、躾にしろ、法律にしろ、暴力的なものでは、解決は得られないのではないかと思います。
月曜日 僕は壊れてしまった
火曜日 僕は希望を捨てた
水曜日 僕の空っぽの手はあいていた
木曜日 愛を待っている、愛を待っているんだ
Avicii - Wake Me Up (Official Video) (YouTube.com)
著者 たかの発達リハビリクリニック
院長 高野 真
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